松尾工務店は無垢材で躯体を造り、天然素材を組み合わせて住まいを造ります。無垢材には耐久性・調湿性・癒しの効果があります。適材を住まいの適所に使って、はじめてそれぞれの無垢材の持つ特長を最大限活かすことができます。また内装にも機能性を考え、ご予算も考慮してできるだけ天然素材を用い、住まう人の精神にも体にもやさしい心地よい住まいを実現します。
無垢の木と職人の技をいかした家づくりを得意とする松尾工務店。それを見えないところで支えているのが、村松にあるストックヤード兼工場です。初代が工務店を立ち上げた地にあるその空間では、幅広い樹種を保管し、自然乾燥させています。様々ある樹の性質や特徴を見てデザインし形にします。
「お客様のご要望に応じて、現場で臨機応変に対応していく」。それが松尾工務店です。可能にしているのは、自社職人(大工)の存在。一般には、基礎、足場、大工、外壁、左官など部門ごとに仕事を分けて下請け会社に依頼するところ、松尾工務店は、直接施工しています。棟梁を中心に、職人たちがチームを組んで一棟一棟にあたります。木の個性を知り尽くした大工の技で構造から建具など細部までをつくり込む。無垢という適材を適所に配し、また求めるテイストに応じて材料を変えてイメージを形にします。
技を磨き、極めることはもちろん、引き継ぐことも同じくらい大切だと、私たちは考えています。若い職人には、入社するとすぐ親方の下についてもらいます。まずは2人1組で仕事を覚えてもらい、1人でできるところまで引き上げます。こうして技術は人から人へと受け継がれているのです。道具の扱いもまた、親方から学び、教えられることの一つです。職人はだれしも、自分の道具を分身のように大切に扱うもの。使うたびに必ず手入れをし、使いやすいように工夫を加え、ずっと使い続けていく。そして、道具を美しく保つことは、現場をいつも美しく整頓することにつながります。一棟一棟が形になる裏側には、こんな道具や現場に対する心遣いも、込められているのです。
家が一軒建ち上がるまでには、さまざまな工事が必要です。基礎工事、大工工事、外壁工事、左官工事、タイル工事、電気工事。一般には、その工事を部門ごと、下請け会社に依頼しますが、松尾工務店では工事を自社で行います。一貫して自社で行うということはつまり、余分なコストが不要になる上、基礎と構造、建具など家を構成する要素を上手に、うまく組み合わせ、調和させることができるということ。家が完成してからも、細かいところの不具合があれば、すぐさま職人がうかがって調整できる、それも自社大工だからこそです。
今、家をつくるにあたって、女性の目線は欠かせません。キッチンの場所やタイプに始まり、ランドリーを含めた水回りのレイアウト、収納の場所と容量など、家事をする人の目線で効率よく、ストレスなく行える間取りであることが、住まいにはもっとも大切だからです。暮らしやすい間取りであれば、子どもを育てやすい環境になります。松尾工務店には、女性の一級建築士がいます。主婦の目線、子育てをしている母親の目線で設計を行うことで、毎日の暮らしが楽しく、もっとずっと心地いいものになります。
毎日の暮らしの中で開けたり閉めたりと必ず手にさわる建具はその意匠によってライフスタイルにも大きく影響します。既製品の建具もデザインや色など種類はたくさんありますが、オリジナルで製作した建具は空間をより上質にします。自社の大工が手造りするオリジナルな建具は適切な素材選びと確かな技術があるからこそ、好きな素材(樹種)にアクセントとしてアンティークなガラスを使用したり、好きな色を選んだりと様々なデザインが可能になります。使う部屋によって異なる役割に合わせたデザインを手造りならではの厚み、重みとともに経年変化も楽しむことができます。建具から始まる暮らしをご提案、カタチにします。